はじめに
現在、自動車整備士として働きながら、整備・工具・カーライフに関する発信を行っています。
この記事は単なる工具紹介ではなく、「どういう環境で育ち、どういう流れで今の工具環境に至ったのか」を振り返る自分史としてまとめたものです。
道具が身近だった環境
実家は米農家で、小さい頃から農機具や工具が身近にある環境でした。
祖父は農機具の簡単な整備やメンテナンスを行い、鮎釣り用の網を自作したり、庭師として庭木の手入れをしていました。
「壊れたら直す」「必要なら作る」という考え方が自然にある環境でした。
また、実家のお風呂は長年薪風呂で、結婚してアパートに住むまでその生活が続いていました。
便利さよりも手間をかけることが当たり前の環境だったと思います。
車好きの父と技術職の家庭
父は製造業の技術職として働いており、図面を見ながらパイプ加工や配管製作を行う仕事をしています。
高校卒業後から長く同じ会社に勤めている、技術職の現場人です。
また車好きでもあり、当時は複数台の車を所有していました。
- Y33 セドリック グランツーリスモ
- R32 スカイライン 2.5ターボ MT
- ワゴンR(母用)
その後もレガシィを乗り継ぎ、現在はスペーシアカスタムに乗っています。
この環境に加えて、車好きになった背景には当時のカルチャーの影響もあります。
頭文字Dや湾岸ミッドナイトといった漫画、そしてグランツーリスモなどのレースゲームを通して車への興味が強くなっていきました。
家庭環境とコンテンツの両方が、今の車好きにつながっていると感じています。
分解遊びとPSPカスタムの時代
小さい頃はおもちゃや電子機器を分解するのが好きでした。
元に戻せず壊してしまうこともありましたが、中身の構造に興味がありました。
中学生頃にはPSPに夢中になり、モンスターハンターを中心に友人が10人以上集まって遊ぶこともありました。
我が家にはPSP-1000が2台、2000が1台、3000が1台あり、家族分を含めると6〜7台ほど存在していました。
PSPは遊ぶだけでなく、分解してカスタムする対象でもありました。
ボタン交換や外装変更、CFW導入などを行い、自分仕様に作り替えていました。
今思えばこの頃から「既製品をそのまま使うより、自分に合わせて調整する」ことに興味があったのだと思います。
自転車カスタムと現場仕事
少し大きくなると、自転車のカスタムに夢中になりました。
ハンドル角度、ブレーキ位置、スタンドやカゴの変更など、乗りやすさを優先した調整をしていました。
高校卒業後は電気工事の仕事に就き、外線工事や電柱工事などを経験しました。
腰道具の配置や工具の扱いなど、自分なりに効率を考える習慣がここで身につきました。
整備士への転職と工具の始まり
その後、自動車整備士へ転職しました。
整備学校には通わず、働きながら講習を受けて資格を取得しました。
入社当初は貸与工具箱を使用しており、そこから工具との付き合いが本格的に始まりました。
当時は締める・緩める方向すら感覚が曖昧で、現場で覚えていく日々でした。
経験を積むことで徐々に感覚が身についていきました。
初めてのSnap-on工具
初めて購入したSnap-on工具は、
3/8Sq ロングフレキシブルラチェット FLF80A
でした。
オイルフィルター交換やベルト交換など、日常整備で頻繁に使用しました。
エクステンションとの組み合わせで作業性が大きく向上したのを覚えています。
工具の拡張と揃え方
工具は一気に揃えたのではなく、必要に応じて少しずつ増やしてきました。
ソケットは1mm刻みで揃え、レンチはMac Toolsのセットを使用しています。
必要なサイズを確実に持つことで、作業の止まりを減らすことができました。
電動工具も用途ごとに導入し、
- Snap-on 14.4Vインパクト
- Snap-on 14.4Vラチェット
- CT9050
- VESSEL 電ドラボール
- Makita ドライバー
などを使い分けています。
また、ヤフオクなどで中古工具を探すこともありました。
Snap-on工具箱 KRH4107KPZJ
24歳頃、2級講習を受けていた時期にSnap-on工具箱を購入しました。
KRH4107KPZJ(ブラックボディー・グリーンドロワー)です。
スマートクローザーを備えたヘリテージシリーズで、現在もメイン工具箱として使用しています。
貸与工具箱からの移行で作業環境が大きく変わりました。
工具・車・選択基準の共通点
工具や車を選ぶ際に、「普通かどうか」は基準ではありません。
基準は常に、
- 自分にとって使いやすいか
- 理屈として納得できるか
という点です。
結果として周囲からは少し変わった選択に見えることもありますが、自分の中では一貫しています。
現在の工具環境
現在はSnap-on工具箱とアストロプロダクツのツールカートを併用しています。
使用頻度に応じて配置を変え、作業効率を優先した運用を行っています。
工具を探す時間も作業コストの一部と考えています。
まとめ
振り返ると、私は昔から「そのまま使う」よりも「自分に合わせて調整する」ことに興味がありました。
分解遊び、ゲームカスタム、自転車改造、現場仕事、整備士の工具管理、車のカスタムまで、その考え方は一貫しています。
農家の環境、祖父の手仕事、父の技術職と車好きという背景、そして頭文字D・湾岸ミッドナイト・グランツーリスモなどの影響も含めて、今の自分につながっていると感じます。
記憶は曖昧になりますが、記録は残ります。
これからも工具や車、仕事の変化を記録として残していきたいと思います。


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