【現役整備士が解説】バッテリーは突然上がる?交換時期とエンジンがかからない原因を分かりやすく解説

ハイブリッド車

【現役整備士が解説】バッテリーは突然上がる?交換時期とエンジンがかからない原因を分かりやすく解説

朝、車に乗ろうとしたらエンジンがかからない。

セルモーターが回らない。

そんな経験をしたことはありませんか?

実際に整備工場でも、

「昨日まで普通に乗っていたのに」

「急にエンジンがかからなくなった」

という相談はよくあります。

今回はバッテリー上がりの原因や交換時期、エンジンがかからない時に考えられる原因について解説します。

バッテリーは突然上がることがある

バッテリーは消耗品です。

タイヤのように目で見て減り具合が分かる部品ではありません。

そのため、

昨日まで普通に始動していた車が、

翌朝突然エンジンがかからなくなることもあります。

整備士でも驚くことがあるほどです。

バッテリー上がりとは?

バッテリー上がりとは、

エンジン始動に必要な電力が不足した状態です。

最近の車は、

  • ナビゲーション
  • ETC
  • ドライブレコーダー
  • 各種コンピューター
  • 先進安全装備

など、多くの電気を使用しています。

そのため以前よりもバッテリーへの負担が大きくなっています。

こんな使い方は要注意

短距離走行が多い

エンジン始動時には大きな電力を消費します。

短距離走行ばかりだと、

消費した電気を十分に充電できない場合があります。

車に乗る頻度が少ない

週末しか乗らない車や、

長期間保管している車は自然放電によってバッテリー性能が低下することがあります。

電装品が多い

ドライブレコーダーや後付け電装品が多い車は、

バッテリーへの負担が増えることがあります。

夏や冬

夏のエアコン使用や、

冬の低温環境はバッテリーに大きな負担をかけます。

テスターで良好でも上がることがある

点検時にバッテリーテスターで測定し、

良好判定が出ることもあります。

しかし、

内部劣化までは完全に予測できない場合があります。

そのため、

点検時は問題なくても後日突然上がるケースもあります。

実際によくあるケース

整備工場でも、

  • 車検時は始動良好
  • 点検結果も問題なし
  • 数週間後にバッテリー上がり

というケースは珍しくありません。

また、

「少し弱っていますね」

と説明して様子見になった車が、

預かり中に上がってしまうこともあります。

もちろん整備工場が壊したわけではなく、

寿命が近かったというケースがほとんどです。

エンジンがかからない原因はバッテリーだけではない

エンジンがかからないと、

「バッテリーが上がったかな?」

と思う方も多いと思います。

しかし、

原因はバッテリーだけではありません。

例えば、

  • オルタネーター(発電機)の故障
  • スターターモーターの故障
  • イグニッションコイルの故障
  • スパークプラグの不具合
  • 燃料ポンプの故障
  • インジェクターの不具合
  • 各種センサーの故障

などが原因の場合もあります。

オルタネーター故障の場合

オルタネーターは走行中に発電を行い、

バッテリーを充電しています。

そのため、

バッテリーを新品に交換しても、

オルタネーターの発電量が不足していれば再びバッテリーが上がります。

実際に、

「バッテリー交換したばかりなのにまた上がった」

というケースで発電不良が見つかることもあります。

点火系や燃料系の不具合もある

セルモーターは元気よく回っているのに、

エンジンが始動しないことがあります。

その場合は、

点火系や燃料系の故障が疑われます。

また、

なかなかエンジンがかからないため何度も始動を繰り返しているうちに、

正常だったバッテリーまで弱ってしまい、

結果的にバッテリー上がりになってしまうこともあります。

ハイブリッド車でもバッテリーは上がる

「ハイブリッドだからバッテリー上がりはしない」

と思われる方もいますが、

実際にはハイブリッド車でもバッテリー上がりは発生します。

ハイブリッド車には補機バッテリーがある

ハイブリッド車には、

駆動用バッテリーとは別に12Vの補機バッテリーが搭載されています。

補機バッテリーは、

  • コンピューターの起動
  • ドアロック
  • 電装品の制御

などを担当しています。

補機バッテリーが上がるとどうなる?

補機バッテリーが弱ると、

ハイブリッドシステムが起動できなくなります。

ガソリン車のようにセルモーターが弱々しく回るというより、

  • READYにならない
  • メーター表示だけ点灯する
  • システムが起動しない
  • 警告メッセージが表示される

といった症状で現れることがあります。

最近の車は事前に知らせてくれることもある

最近の車では、

バッテリー性能の低下を検知し、

メーター内にメッセージを表示する車種も増えています。

例えば、

  • バッテリー点検をしてください
  • バッテリー充電量低下
  • 12Vバッテリー点検
  • エネルギーマネジメント異常

などの表示です。

特に輸入車では比較的多い印象があります。

メッセージが出たら早めの点検を

警告が出ても、

すぐにエンジンがかからなくなるとは限りません。

しかし、

車が事前に異常を知らせてくれている可能性があります。

そのまま放置すると、

ある日突然始動できなくなることもあります。

バッテリー交換時期の目安

使用環境によって異なりますが、

一般的には2〜5年程度が交換目安とされています。

ただし、

  • 使用頻度
  • 走行距離
  • 車種
  • 電装品の数

によって大きく変わります。

バッテリー上がりの時はどうする?

無理に何度も始動を繰り返すと、

さらにバッテリーが弱ることがあります。

まずは整備工場へ相談したり、

ロードサービスを利用したりするのがおすすめです。

任意保険のロードサービスも活用しよう

最近の任意保険には、

ロードサービスが付帯されていることが多くあります。

  • ジャンピング作業
  • レッカー搬送
  • 現場対応

などを利用できる場合があります。

万が一に備えて、

加入内容を確認しておくと安心です。

現役整備士として思うこと

バッテリーは突然寿命を迎えることがあります。

また、

エンジンがかからない原因が必ずしもバッテリーとは限りません。

自己判断で部品交換をする前に、

しっかり点検や診断を受けることが大切です。

まとめ

バッテリーは昨日まで普通でも、

翌朝突然上がることがあります。

また、

エンジンがかからない原因はバッテリーだけでなく、

発電系統や点火系、燃料系の不具合が関係している場合もあります。

最近の車は事前に警告してくれることもありますので、

異変を感じたら早めの点検がおすすめです。

万が一エンジンがかからなくなった場合は、

無理に始動を繰り返さず、

整備工場やロードサービスへ相談しましょう。

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