【現役整備士が解説】昨日まで普通だったのに?車の故障が突然起きる理由
車を所有していると、
「昨日まで普通に乗れていたのに突然エンジンがかからなくなった」
「車検したばかりなのに不具合が出た」
という経験をすることがあります。
中には、
「修理したばかりなのに?」
「整備した時は大丈夫だったの?」
と思う方もいるかもしれません。
今回は現役整備士の視点から、車の故障が突然起きる理由について解説します。
車は機械なので突然故障することもある
車は多くの部品で構成されています。
その中には、
- バッテリー
- 電球
- センサー
- モーター
- 電子部品
など、突然故障する可能性がある部品もあります。
人間でも健康診断の翌日に体調を崩すことがあるように、車も点検時に問題がなくても後から不具合が発生する場合があります。
整備士も未来を予測することはできない
点検や車検では、
- 目視点検
- テスター測定
- 診断機による故障診断
などを行います。
しかし、
「明日壊れる」
「来週故障する」
ということまで正確に予測することはできません。
現在の状態からリスクを判断し、お客様へご案内しています。
バッテリーは特に分かりやすい例
例えば点検時に、
「バッテリーが弱り始めています」
とお伝えすることがあります。
その時は問題なくエンジンが始動していても、
「今回は様子を見ます」
という判断をされるお客様もいらっしゃいます。
もちろんそれも一つの選択です。
しかしその後、
- 数日後
- 車検のお預かり中
- 朝一番の始動時
などに突然エンジンがかからなくなることがあります。
預かり中にバッテリーが上がることもある
実際の現場では、
点検時には始動できていた車が、
車検や整備でお預かりしている間に始動不能になることもあります。
その場合、
「預ける前は普通だったのに」
と思われることもあります。
しかし実際には、
もともと寿命が近かったバッテリーが限界を迎えただけというケースも少なくありません。
バッテリーは、
使える状態と使えない状態の境目が突然訪れる部品でもあります。
電球も突然切れる
車検や点検では灯火類の確認を行います。
検査ラインでは正常に点灯していたにもかかわらず、
納車前の洗車や最終確認時に、
「あれ?ナンバー灯が切れている」
「ブレーキランプが点いていない」
ということも実際にあります。
電球は切れる瞬間までは正常に点灯しているためです。
修理後に別の不具合が出ることもある
整備後に再入庫すると、
整備士も正直ドキッとします。
「何か見落としがあっただろうか」
と確認することもあります。
しかし結果として、
- 経年劣化
- 偶然重なった故障
- 別系統の不具合
だったというケースもあります。
もちろん整備した箇所との関連を確認することは大切ですが、必ずしも整備作業が原因とは限りません。
だからこそ事前説明が大切
整備士が、
「そろそろ交換時期ですね」
「弱り始めています」
とお伝えするのは、不安を煽るためではありません。
今後起こる可能性があるトラブルを事前にお知らせする意味もあります。
お客様が予算や予定を立てやすくなり、
万が一症状が出た時にも、
「あの時言われていた部分かもしれない」
と原因を予測しやすくなります。
車の整備は情報共有も大切
車の整備は部品交換だけではありません。
現在の状態や今後のリスクについて、
整備工場とお客様が情報を共有することも大切なメンテナンスの一つです。
気になることがあれば遠慮なく質問し、
整備士からの説明もしっかり聞いておくことをおすすめします。
まとめ
車は機械である以上、突然故障することがあります。
整備士も点検や測定によって状態を確認していますが、故障のタイミングを正確に予測することはできません。
だからこそ、
- 定期点検
- オイル交換
- 予防整備
- 整備工場との情報共有
が大切になります。
「昨日まで普通だったのに」
というトラブルを少しでも減らすために、日頃から車の状態を把握しておきましょう。

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