【現役整備士が解説】車検に通ったのになぜ故障するの?よくある誤解を解説

オイル交換

【現役整備士が解説】車検に通ったのになぜ故障するの?よくある誤解を解説

車検後に、

「車検に通ったのに故障した」

「車検したばかりなのに修理が必要になった」

という話を聞くことがあります。

中には、

「車検を受けたら2年間は壊れないと思っていた」

という方もいらっしゃいます。

今回は現役整備士の視点から、車検と故障の関係について解説します。

車検は安全基準を確認する検査

まず知っておきたいのは、

車検は今後2年間の故障を保証する制度ではないということです。

車検では、

  • ブレーキ
  • 灯火類
  • タイヤ
  • 排出ガス
  • 足回り

などが保安基準に適合しているかを確認します。

つまり、

「その時点で安全に走行できる状態か」

を確認する検査です。

車種によっては1年車検もある

一般的な自家用乗用車は、

新車登録から3年、その後は2年ごとに車検を受けます。

一方で、

  • 貨物車
  • 営業車
  • 一部の事業用車両

などは1年ごとの車検になる場合があります。

車の用途によって車検の周期は異なります。

車検と予防整備は別の考え方

車検は検査です。

一方で予防整備は、

故障を未然に防ぐための整備になります。

例えば、

  • バッテリー
  • ベルト類
  • ブレーキパッド
  • タイヤ

などは、

車検には通る状態でも交換時期が近い場合があります。

そのため整備工場では、

「次の車検までは厳しいかもしれません」

とご案内することがあります。

車検時に交換をおすすめされる理由

整備工場で交換をおすすめされると、

「まだ使えるのでは?」

と思うこともあるかもしれません。

しかし整備士は、

現在の状態だけでなく、

今後の劣化や故障リスクも考えながらご案内しています。

もちろん最終的な判断はお客様になります。

車検後によくある故障例

バッテリー

車検時は正常に始動していても、

その後急に性能が低下することがあります。

特に使用年数が長いバッテリーは、

昨日まで問題なくても突然上がる場合があります。

電球

検査時には正常でも、

納車前や納車後に球切れすることがあります。

電球は切れる瞬間までは正常に点灯しているためです。

エアコン

車検とは直接関係のない部分です。

車検時には正常でも、

夏場に初めて本格的に使用した際に不具合が発覚することもあります。

オルタネーター

発電量が低下していても、

車検時点では基準内の場合があります。

その後故障が進行し、

バッテリー警告灯が点灯するケースもあります。

タイヤ

車検には通ったものの、

数か月後には交換時期になることもあります。

使用状況によって消耗速度は異なります。

ユーザー車検でも起こること

これはユーザー車検でも同じです。

例えば、

事前に整備工場で点検してもらい、

「この状態なら大丈夫そうですね」

と確認してから陸運局へ向かったとします。

しかし、

検査ラインでヘッドライトやブレーキランプが球切れすることもあります。

もちろん誰かが細工したわけではありません。

電球は寿命が近づくと突然切れることもあり、

点検時には正常でも後から故障する場合があります。

車検に通った=新車ではない

車検に通ったからといって、

全ての部品が新品になるわけではありません。

年数や走行距離による劣化はそのまま残っています。

そのため車検後も、

  • オイル交換
  • 法定点検
  • 定期メンテナンス

は必要になります。

現役整備士として思うこと

車検はとても大切な制度です。

しかし、

「車検を受けたから安心」

ではなく、

「車検をきっかけに車の状態を確認する」

という考え方が大切だと思います。

整備士が交換をおすすめするのも、

売上のためではなく、

今後の故障リスクをお伝えする意味が含まれていることが多いです。

まとめ

車検は故障を保証する制度ではありません。

その時点で安全に走行できる状態かを確認する検査です。

そのため、

車検後に故障が発生することもあります。

長く安心して乗るためには、

  • 車検
  • 法定点検
  • 定期メンテナンス
  • 予防整備

を組み合わせることが大切です。

車検に通ったから終わりではなく、

その後のメンテナンスも大切にしていきましょう。

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