こんにちは。今回は クラウンスポーツ の四輪アライメントについて書いていきます。
新型車ということもあり、まだアライメントテスターに基準値データが入っていないことも多いですが、参考値をもとにデータを入力して測定・調整を行いました。
使用機器
当店では 株式会社安全のタッチレス式アライメントテスター「ARGOS(アルゴス)」 を導入しています。
- メリット
- ホイールにアタッチメントを装着しないのでリムを傷つけない
- 測定開始までがスピーディー
- デメリット
- 車高が極端に低いとセンサーが拾いにくい
- ホワイトレターや極端な引っ張りタイヤは苦手
- 実際に測ってみないと反応するかどうか分からないケースもある
以前は G-SWAT(ローラー押し当てタイプ) を使用していました。安定して測定できるものの取り付けに手間がかかります。
また、現在多くのショップで採用されているのは ターゲット式(アタッチメント装着タイプ)。代表例は ハンター社製 HawkEye Elite(通称ハンターシャーク) で、シャコタンでも精度高く測定できるのが特徴です。
クラウンスポーツ(参考基準値)
ホイールベース:2770mm
タイヤサイズ:235/45R21(直径 約743mm)
フロント
- キャンバー:-0°19’ ±45’
- キャスター:5°03’ ±45’
- キングピン角(SAI):12°22’
- トー(トータル):1.8mm ±2.0mm(≈0°17′トータル / 片側 ≈0°08′)
- 最大切角
- 内側:35°47’ ±2°00’
- 外側:31°08’
リア
- キャンバー:-0°50’ ±45’
- トー(トータル):4.0mm ±2.0mm(≈0°37′トータル / 片側 ≈0°19′)
アライメント調整の考え方
① 一般ユーザー向け
- 基準値に近づけることが基本。
- ハンドルセンターの安定、偏摩耗の防止、燃費改善につながる。
② スポーツ走行派
- フロントキャンバーをネガティブ寄りにしてコーナリンググリップを強化。
- トー調整で直進安定性や旋回性を変化させる。
- キャスターを寝かせて直進性を高めるなど、ドライバーの走りに合わせたセットが可能。
③ シャコタン仕様
- 車高をいかに低く見せるかが優先されるケースも。
- その結果キャンバーやトーが基準値から外れやすい。
- 見た目・タイヤ摩耗・車検対応とのバランスを考える必要あり。
トー角のミリ表記を°に変換する方法
トー角は「タイヤ直径」と「トー値(mm)」から簡単に計算できます。
今回のクラウンスポーツの場合
タイヤサイズ:235/45R21(直径 約743mm)
- フロント:1.8mm → 約0.28°(0°17′トータル / 片側 0°08′)
- リア:4.0mm → 約0.62°(0°37′トータル / 片側 0°19′)
👉 この換算を覚えておくと、テスターの表示が「mm」と「°」どちらでも迷わず調整できます。
まとめ
クラウンスポーツはまだ新しいモデルのため、テスターに基準データが入っていない場合もあります。
それでも、参考値を入力すれば測定・調整は可能です。
また、アライメントは「ただ基準値に合わせる」だけではなく、オーナーさんの用途や好みに応じて最適化できるのが面白さ。
直進性・コーナリング性能・タイヤ寿命・見た目など、どこに重きを置くかで仕上がりが変わります。
自分のクルマを「どう走らせたいか」をイメージして調整するのがおすすめです。


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